おはようございます。

ふかつ動物病院スタッフ、看護師の古川です。

 

朝晩肌寒く、一気に秋らしくなりましたね。

 

わが家ではここ数日、れんが積極的にひざの上に乗ってくるようになりました。

 

 

にゃんずの行動の変化に、季節の移り変わりを感じています。

皆さま、お変わりございませんでしょうか^^

 

 

今日は、ねこちゃんの食事のおはなしです。

 

キャットフードと一言に言っても様々な種類がありますが、

 

【目的別の分類】

 

・総合栄養食

適用される成長段階が明記され、このフードと水だけで生活する上でのすべての栄養素が満たされる食事です。

主食のフードは総合栄養食を選びましょう。

 

・間食

いわゆるおやつです。

おやつを与える場合は、一日の摂取カロリーの20%以下に抑えるようにしましょう。

 

・一般食

嗜好性を高めるためのおかずのようなもので、「総合栄養食と一緒に与えて下さい」などの注意書きが書いてあると思います。

 

 

一般食だけでは必要栄養素が満たされません。

 

・療法食(処方食)

病気の予防・治療を目的とした食事で、一般的に動物病院で販売されています。

獣医師の指導のもと、食事管理に使用することを目的としています。

 

 

フードを選ぶときは、パッケージの裏や側面の記載事項を確認して購入しましょう。

特に缶詰やパウチは一般食のものが多いのでご注意下さい。

 

次に水分含有量別の分類もあり、ドライ、ソフトドライ、セミモイスト、ウェットに分けられます。

 

ドライフードとウェットフードを比べるとドライフードのほうが長持ちしやすく、カロリーが高いです。

 

 

【味覚】

 

ねこちゃんの味覚は出生の直前から機能し始め、授乳中に特定の物に対する嗜好性が発達することもあるそうです。

そして、母親の食べているものをよく食べ、食習慣の多くは生後6~8週間で決まるそうですよ^^

味蕾(味を感じ取る感覚受容器)は約475個とわんちゃんや人より少なく、

酸味>苦味>塩味>甘味の順で感じやすいとされています。

 

 

【食べ方】

 

もともと狩りをしていたため、獲物を全部食べずに砂の中に隠しておく習性があったようです。

ちょこちょこ食べるのはその名残なのかもしれませんね。

 

 

食事の食べ方でいろいろなお悩みが聞かれますが、

 

・少しずつしか食べない

長時間置きっぱなしにせず、ある程度で片付けて決まった時間にまた改めて与えましょう。

少量ずつ回数を分けて与えるといいと思います。

 

・早食いをする

警戒心が強いと早食いの傾向があるようです。

落ち着いて静かに食事できる場所で与えましょう。

また、同居の子がいる場合、競争するように食べる子もいますので、別々に与えたり、時間をずらすなどの工夫をしましょう。

丸のみや早食いは吐き戻しの原因にもなります。

一回量を減らして回数を増やしたり、早食い防止の食器を活用してもいいかもしれません。

 

・お皿からフードを取り出して食べる、ボロボロこぼす

ねこちゃんはヒゲが敏感で、お皿にヒゲが当たるのを嫌がる子もいます。

そのため、一般的にお皿は口が広く、浅い形状のほうが好むと言われています(他形状でも食べてくれる子もいます)。

また、高さが合っているかも確認しましょう。

高さが合っていると嘔吐しにくくなります。

そして、材質はプラスチックはにおいが残りやすく、雑菌が繁殖しやすいです。

金属も苦手な子が多いので、陶器がおすすめです。

ボロボロこぼしてしまうという子は、食欲が落ちていないか、口の中に異常がないかも確認されて下さい。

 

食欲が落ちた時は、ねこちゃんをよく観察しましょう。

体調不良以外にも、食器の汚れ、騒がしい場所での食事、トイレのそばでの食事、空気の流れ、他のねこちゃん(わんちゃん)との兼ね合いなどでも食べないことがあります。

 

食欲不振時に食べてもらうために、

・食器をこまめに洗って清潔にする

・こんもり山を作るように盛り付けする

・食事場所を変える

・食事を出しっぱなしにしない

・ドライフード、ウェットフードの両方を試してみる

・フードのメーカー、種類を変えてみる

フード変更時は急に変更せず、現在のフードと両方与えて少しずつ変更しましょう。

・フードを加熱する

38~40℃くらいを好みます。

ドライフードもレンジで温めると風味が増しますよ^^

・食べ方の癖を見てみる

舌の上に乗せて食べる子、舌の下に巻き込んで食べる子、唇や歯を使ってつまむように食べる子など、様々です。

よくこぼしたり、うまく食べられない子はフードの粒の形状を変更すると解決することがあります。

 

 

前回のブログで色の見え方のおはなしがありましたね。

キャットフードの中には鮮やかに色づけされているものがありますが、ねこちゃんには赤色は見えていませんので、人がおいしく見えるように色づけしてあるそうです。

身体に悪いものばかりではないと思いますが、着色料で色付けされているものもありますので、ご注意下さい。

 

ではねこちゃんは何をもって“おいしい”の判断をしているかというと、嗅覚です。

ですので、開けたてのフードを好む子が多かったり、食欲不振時は特に、フードを温めてあげると食べてくれることがあります。

開封済みのウェットフードは冷蔵保管されていると思いますが、冷蔵庫で冷え冷えのウェットフードは好まない傾向があります。

開封前で常温保管しているウェットフードもですが、少し温めてからあげるとよく食べてくれると思います^^

 

 

わが家のらんは日によって同じものを続けて食べなかったり、他のにゃんずの存在や周りの物音などによってすぐに食べるのを止めます。

 

 

そして昔からですが、口に合うものを貰えた時は涙を流してがっついて食べます。

ほとんど目を閉じていないのかもしれません 笑

最近は夕食の時間に寝ていてみんなとずれて食べたり、好まないものはにおいを嗅いでやめてしまうので、毎日試行錯誤しています。

 

そして、私が投薬などで上の3きょうだいかかりきりになっていると、末っ子らいの視線をすごく感じます。

ほかのにゃんずだけいいことをしてもらっていると思っているようで^^;

 

他の時間にスキンシップを多くとっているつもりなのですが、らいの求めていることが満たされていないような気がするので、こちらも試行錯誤しています。

 

ここ最近気温が下がってからは、ぬくもりを求めてなのか布団か顔を前足でちょいちょいして、入らせてアピールをしてくるので、幸せな気持ちで眠りについています(*^-^*)

 

朝晩は冷えますので、皆さまもあたたかくお過ごしください^^

 

 

 

 

ふかつ動物病院