爪、伸び過ぎていませんか?
おはようございます。
ふかつ動物病院スタッフ、看護師の深津です。
暖かい日が続いています。
過ごしやすい気候で気持ちがいいですね^^
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
わが家では、外でヒバリが鳴いていたり、家の周りの田畑の上をツバメが飛び交っているため、愛猫たちが窓辺でそれを楽しんでいることも増えてきました^^
今朝はカーテンの隙間から小鳥の観察をしていました^^

「にゃるそっくたいいんなんで」
普段は仁王立ちスタイルのもこの前足がくっついていたため、飼い主(私)ちょっと興奮して「レア!」とついつい十数枚写真を撮ってしまいました 笑
和毛に覆われたふわっふわで、まぁるいフォルム・・・芸術作品&グッドデザイン賞ですね^^
普段猫ちゃんは、このかわいい手先に爪を収納しています。
狩りをするときや攻撃するときなど、必要な時に出し入れできるようになっています。
(子猫ちゃんや、老猫さんは出したままになることがあります)
よく「爪をとぐ」と言いますが、“研ぐ(=研磨する)”ことにより、何層にもなっている爪の層の外側が剥がれ落ち、内側の層が顔を出します。
そうすることで、爪は短くなるのではなく、より鋭利に尖ってくるのです。
爪とぎを頻繁にする子はシャキーン!という効果音が聞こえそうなほど^^
歯で爪を噛んで、器用に外層を外すこともあります^^
そんな猫ちゃんの爪ですが、爪とぎをあまりしないと、今度は外側の層が落ちず太いまま伸びてしまいます。
その後、その爪は円を描くように内側へと伸びていき、肉球に刺さってしまうことがあります。
実際に、「歩き方がおかしいと思ったら、爪が刺さっている」「爪が伸びすぎて刺さり、出血している・膿んでいる」と巻き爪で受診する子もいます。
愛猫ちゃんが痛い思いをする前に、定期的に爪の状態をチェックしておきましょう^^
特に老猫さんは、爪とぎの頻度が減ったり、爪とぎをしてもあまり力が入らず外層が剥がれなかったりして、太く長くなって巻き爪になってしまう事があります。
下の写真は「伸びすぎて肉球に刺さっているかもしれない」と受診された子の、爪切り後の爪です。
(幸いにも刺さっていませんでした)
小さい爪が通常のサイズ、大きい爪は外層が剥がれず太いままになった爪です。
同じ子の爪ですが、均等ではありませんね。
爪チェックの際は、数本だけを見るのではなく、ぜひ全部の爪を見てみてくださいね^^
また、わんちゃんでも巻き爪になり肉球に刺さるケースがあります。
お散歩に行くと、アスファルトで爪が削れて伸びにくくなるのですが、地面に接さない前足の親指の爪(第一指)は注意が必要です。

「このへんにあるよ」
気付かない間に巻き爪になっていることがありますので、お散歩帰りの足先を拭く時などで、ついでチェックをしてみましょう^^
ピレニーズや雑種の子など、犬種によっては後ろ足にも地面につかない爪があります(狼爪“ろうそう”といいます)
ぜひこちらも見てあげて下さいね^^
意外と、見ているのに見えていないのが爪です。
定期的にチェックしてあげましょう^^